勉強ができるとイジメもやむんや

2011.07.13

勉強ができるとなるとよけいにいじめられると思われるかもしれない。それはマンガやドラマの世界でのことで、新聞によう出てる“イジメられっ子”はたいてい、気の毒なことに劣等生の部類に入っているんや。少なくとも当時は、子どもというのはあどけないもんで、ガキの頃は、体が弱かろうが、背が低かろうが、勉強ができると人気は出る。女のコにもモテる。先生にも好かれる。転校ばかりしている人間が、いろんな学校でデカイ面ができるには、何かとトリエがないといかんのや。ボクの場合はそれが勉強やったわけや。あのとき、なまじスポーツなんかができていたら、それに甘んじて、その後もいわゆる楽しいキャンパスライフに甘んじて、適当な幸せを感じていて、そしてその結果、かえってミジメな老後を送るようになったかもしれないと思うと、人間、何か幸いするのかわからんもんや。ところで灘中・灘高にもひどいイジメがあった。実はボクはイジメられるのを恐れて公立でなく私立の中学に行ったのやが、やはり人間は人間、灘のような秀才でエエトコのボンボンの集まりでも“イジメつ子”に変身するんや。そのとき思ったのは、イジメというのは、ひがみからくるんやなく、ストレス解消のためのもんやということや。結局、勉強のできん、ケンカの弱い体の小さな人間がその対象となる。ボクも劣等生の頃はその条件を兼ね備えとったわけで、イジメられっ子になった。しかし不思議なことに、成績が上がるとピタッとそれがやんだ。