いちばんよくないのは中途半端な受け答え

2011.07.06

先日、所用があってタクシーを利用しました。大きな国道沿いの場所から、そのまま5分も走ってもらえば目的地がある交差点に到着します。一般的にもかなり有名な場所です。目的地を告げた私は、運転手さんのひと言にびっくりしてしまいました。「すみません、どう行ったらいいのでしょう?」唖然とする私に、運転手さんは続けました。「運転手になったばかりなもので……」事情はわからないでもありませんが、「タクシー」として走っている以上はプロです。プロならば、せめてプロとして最低限の知識は身につけてほしいと思います。ラグジュアリーブランドショップの販売スタッフにも同じことが言えます。ときたま、「まだ入社早々なので……」などと甘いことを言っている販売スタッフを見かけますが、お客様からすれば、キャリア一ヵ月のスタッフでも、10年のベテランスタッフでも同じなのです。とはいえ、接客に慣れているお客様は、販売スタッフが経験豊かか否かをすぐに見抜いてしまいます。たとえば、お客様からこんな質問を受けたとします。「この綿はどちらのもの?」すぐに答えられないのであれば、「申しわけございません。勉強不足でございます。すぐにお調べいたしますので、しばしお待ちくださいませ」と、お客様に確かな情報を提供してください。「たぶん、インド綿?いやいや、エジプト?」などと中途半端な答えでお茶をにごしてはいけません。知らないことは、考えても答えは出てきません。お待たせしないように、すぐに調べたほうが信頼されます。このような正直なやりとりが信頼関係を築いていくのです。目先の売上にとらわれず、リピーターになっていただける接客を心がけましょう。