丈夫な材料を使ってはいけないなどとはおかしな話であるが、これだけはあまり丈夫な材料にすると大変である。方づえに接する柱や梁に大きい力が生じ、これに耐えられなくなり被害を大きくしてしまうことになる。方づえは柱と梁との補強材として用いるのであるが、このようなことにならないようにやはりあまり丈夫でなく、短くて細い材料を用い、その「仕口(しぐち)」いわゆる接合部分は、切り込みなどを設けてはずれないようにしないで、大きな力が加わったらすぐすべってはずれてしまうようにし、細いボルトかあるいは釘打ちで止めるようにしておくのがよい。
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同じようなもので筋かいがあるが、これも使う場所によって柱が折れてしまうことがあるので気をつけたい。建築の材料は丈夫でさえよければよいと思って丈夫なものばかり選んでいるととんだことになるという教訓である。やはり丈夫なところもあれば弱いところもあってよいのである。