結婚しちゃった友人も多い

2011.08.11

実家で家族と同居している人と違って、ひとり暮らしは様々な面でキツイ。結構意外な事実かもしれないけど、今回インタビューさせて貰った実家で暮らしている人の多くは、28歳だろうと、29歳だろうと「家事はほとんどしてません」と話してくれた。自分の部屋の掃除をするくらいで、洗濯機に放りこんでおけば、シャツもパンツも綺麗にタンスに納まってるし、飲んで帰ってもお風呂は沸いてるし、時間のない朝だって、ちゃーんとご飯もできてる。特別こだわりがなければ「お母さんシャンプーないよ!」のひと言で、翌日にはちゃんと用意されている。ひとり暮らしじゃこうはいかない。たまの休日に掃除、洗濯。お風呂だって食事だって、自分で用意した挙げ句、片付けだってしなくちゃならない。シャンプーはもちろんゴミ袋一つに至るまで、自分の足で買いにいって、おまけに自分の財布で払うのだ。東京でのひとり暮らし。自由で、気ままで、自分の好きな物に囲まれて。カッコイイけど、やっぱり気弱になってしまうことだって少なくない。「2年ほど前にちょっと大病したんです。すごい熱が出ちゃってもう天井と床がグルグル回るくらい大変で。何とか電話まで這って行って、友達の家に電話したんだけど『彼が来てるから』とか『ゴメンちょっと……』とか断られちゃって……」。そのうちアドレス帳さえ捲れなくなってしまって、意識も遠くなってしまった。結局数日後に都合をつけて友達が来てくれるまで、Sさんは何も食べず、ただただ布団に横になっていたという。「本当に心細くて、ああ、ひとりなんだって思ったんです。熱にうなされながら、友達も来てくれない。結婚しちゃった友人も多くて、深夜の看病なんてやっぱり頼めない。あんなふうに、突然何かあった時に『誰かにそばにいてほしい』ってしみじみ感じたんです。だから結婚、したいです。精神的に安定したいし、支えが欲しい。何かあっても大丈夫と思える相手が欲しいんです」。